7/26(木)24時間テレビ出演決定

車椅子の漫画家(正確には元漫画家ですが)ということで24時間テレビに出演することになりました。
今年は『人生が変わる瞬間』というテーマなので、ちょっとですが私の再現ドラマを放送することになっています。 
本人出演再現ドラマになってしまったので、明日から会社休んで3日間の撮影予定です。 
お互いの実家の親も巻き込んでいるので結婚式以来の大イベントだ。 

制作会社の人からの手土産。 
日テレの制作なので、アンパンマンのパン食べたいね~と娘に言ったりしてたら、わざわざ手土産に買ってきてくれたのでとても嬉しかった。娘は大事そうに食べました。なんでも言ってみるもんだねえと思ったのでした。

7/27(金)ロケ1日目

朝7時から妻の実家に上の娘を預けて炎天下の中お台場の公園で撮影。下の息子は撮影の間は車の中でベビーシッターさんに面倒を見てもらう。小学校の学芸会以来の演技。素人にしては割とうまく出来たらしい。夕方は麹町の路上での撮影。通行人にチラチラと見られていた。 
スタッフの方々は見た目はいかにも業界らしい茶髪系の人とかだったが、みんな真面目で感じ良い人ばかりなので気持ちよく撮影出来たのでした。 
なんでこんな真面目でやる気のある人がいっぱいいるのに面白いテレビ番組は少ないんだろうと思って聞いてみたら「トップの人間の一声でどんどん変わってしまうんで困ったもんですよ。ただ視聴率は取れるんで仕方ない部分もあるかな~」とか言っていました。

7/28(土)ロケ2日目

今日は自宅で16年前の漫画を描いている場面の再現演技。 
ロダンさんの「ロダンのココロ」をさりげなく机の上に置いておいたけどうまく映ったかなあ。だいだいその頃はまだその本は出てないんだけどね。 
その前に、先週は現在の漫画を描いているシーンでの机の上のパソコンの画面を「すこぶるもうけっこう?!」にしておきましたが、そっちもちゃんと映っているのかどうか。 
楽しみにしていてください! 

その後は調布の病院での、山科さんの4コマの単行本を初めて手に取るシーンの撮影。 
明日はまた公園と、妻の実家での妻の両親も出演しての結婚申し込みの再現シーンの予定。どうなることやら。 

それはともかく、今回のテレビの為に4コマを1本描かなくてはいけないんだけど、まだネタが浮かばないんでヤバイ!

7/29(日)ロケ3日目

またリフト付きロケバスで自宅を9時に出て、上の娘を板橋の妻の実家に預けた後、江東区越中島に向かう。 
午前中は好天の下、下の息子をロケバスの中でベビーシッターさんに見てもらってる間に撮影。プローポーズのセリフを言ったりする。 

順調に撮影が始まったのもつかの間、ベビーシッターさんから息子が熱を出しているとの連絡が入る。妻がすぐロケバスに戻る。いや、たいしたことないんじゃないかなアハハ、などとスタッフの方と談笑していたが、39度4分の高熱なのですぐに救急病院で診てもらった方がいいということになり、自分も急遽ロケバスに戻る。 

日曜日なのでなかなか見つからなかったが、ほんの5分くらいの場所にたまたま救急診療所があったので、スタッフの方1名とベビーシッターさんと我々夫婦で急いで息子を担ぎ込む。具合はそんなにひどく無かったのだが、いかんせん高熱なのでちょっと心配。当直医に診てもらう。今日はテレビの撮影だと言うことを説明して撮影が終わるまで息子を車で看ててもいいかと聞いてみたが、「なにを寝言言ってるんだ。40度越したらひきつけを起こす可能性も大なのですぐ帰って静養しなきゃいけないな」などと医者に言われる。妻も、撮影は中止してすぐに家に帰った方がいいという感じ。 

今回はディレクターさんをはじめ、カメラさん、メイクさん、照明さん、音声さん、進行さん、エキストラさん、その他のスタッフさん、局の方などなど総勢15名くらいの撮影隊なので、おいそれと中止には出来ないのだが、私の家族の状態最優先なので、取りあえずギリギリまで待ってから中止の決定をすることに。 
自宅の近くにかかりつけの病院があればすぐにそっちに移した方がいいと言われたので、救急診療をやっている青砥の慈恵医大病院なら近くにあると言うと、じゃ今すぐそこに行きなさいと言われる。 

ディレクターさんとスタッフさんの2名と我々夫婦と息子を乗せたロケバスは一路高速で再び自宅方に逆戻り。撮影再開に備えてスタッフは私達家族待ちで現場待機させているが、今回はたぶん撮影はこれ以上は無理だろうというディレクターさん。この後、妻の実家での重要な撮影があり、夜は夜で私の実家での撮影も控えていたのだった。 

病院に着くとすぐに受付をして順番を待つことに。日曜日で、しかもこの辺りではここしか救急の小児科はないので結構混んでいた。あんなに天気が良かったのに、待っている間に土砂降りになり、稲光やら雷が鳴って、1時だというのに夕方のような雰囲気に。息子が呼ばれ、我々夫婦だけが診察室に入る。診察を受ける息子。熱はちょっと下がって38度2分。 
「あーん、このくらいなら普通にしてればまあ大丈夫だよ。撮影?うーん、常識の範囲の中だったらまあ、なんとかなるんじゃなかな」みたいなことを言う当直医。今日知ったが、その人はその病院の元院長だったらしい。さすがは元院長だ。その旨をディレクターさんに伝える私。心配そうな、喜んでいるような妻。これから再び高速で江東区越中島に戻り、撮影再開だ!ただ、妻の実家の撮影は今週の土曜日に延期になりました。 

雨が心配だったが、ロケ地はまだ全然降ってないとのこと。今のうちに高速で戻ればなんとか撮影出来る、良かった良かったと車中で話していると、ロケ地のスタッフから電話が入り、今雨が降り出して来たので機材を一時撤収するとのこと。ロケ地に戻った時には再び土砂降りだった。 

3時半まで待ってみて止まないようだったら本当に今回はロケ中止というディレクターさんの判断。待つこと45分。3時半になる。雨は小降りになり、もしかしたら天気が良くなるような空。もうちょっと待ってもいいですと我々夫婦。4時。徐々に天気が良くなり、なんと日差しが戻る。息子の熱は37度に。再び好天。撮影再開。うちの息子と天気に左右された撮影隊だったが、なんとか無事プロポーズのシーンを撮り終えたのでした。 

夕方6時、再び高速で私の実家へ。私の実家はさっき行った青砥の慈恵医大病院のちょっと先の車で5分くらいの所なのだった。もし息子になにかあっても今度は病院近いからいいね、などと軽口をたたく私。息子の熱は、36度4分。ニコニコ笑ったりしている。路上での、私が妻につき合ってくれと告白するシーンの撮影。近所の人がちょっと見てる中で「好きです!つき合ってください!」などと妻に言ったりした。もう、なにがどうなってんだか、どんなドラマになるんだか、自分でもホントにお楽しみです。 

あと2カット撮れば終わりというところで再び雨が降り出したが急いで撮影して無事終了。この間に妻の実家に預けていた娘をスタッフの方が連れてきてくれて、一緒に夜9時頃自宅に戻り、3日目ロケ終了めでたしめでたしなのでした。

8/4(日)ロケ4日目

板橋の妻の実家での撮影。結婚を申し込むシーン。今まではだいたい台本のセリフ通りにやっていたが、今回は素の感じでとのこと。そもそも結婚して13年だが、13年後に義理の父母に再び「結婚させて下さい」とお願いするとは夢にも思わなかったなあ。まあいい記念になりましたけどね。結婚式の最後でも泣いてしまったんですが、まさか全国放送の番組で泣き顔を撮られようとは…。まあ、全て迫真の演技ですとだけ言っておこう。2週間後が楽しみだ。
撮影に携わったスタッフの方々、本当にお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げますm(_ _)m

昔うちの親父に「トオル、俺をいつかテレビに出してくれよ~」とかわけのわかんないことをよく言われてましたが、一番出たがりで目立ちたがりだった親父がこの世にいないのがちょっと残念。

8/11(土)ロケ5日目最終日

4コマ漫画の音録り。

8/19(日)本番

武道館に行ってきました。本番出番前に舞台裏でモニターを見ていると「VTR見たよ。良かったね」とニコニコと微笑んだ谷村新司さんご本人が声をかけてくださったので思わずびっくりして舞い上がってしまいました。前からディレクターさんに「当日はちょっとしたサプライズがありますよ」とは言われてまして「もしかして谷村さんが歌ってくれるのかな?でもまさかねぇ」などと直前まで妻と言っていたんですが、それが現実となり実際に目の前で聴くなま『昴』に本当に大感激しました。しかも武道館を後にする時、わざわざ車に乗る時間を合わせていただき一緒に写真まで撮ってくださったのでした。いつもipodで聴いているんですが、今度は是非コンサートにも行こうと思います。
正直、ここのところ24時間テレビは全く見てなかったのですが、今回実際に生で見て「本当にみんな頑張っているなあ」と感じました。今回は『人生が変わる瞬間』というテーマでしたが、今日またいろいろなことを考えさせられました。確かに今日でまた変わったかも知れません。
というわけで、今日も会社に行って仕事はしなくてはいけないので、とりあえず今の仕事をがんばろう!と思います。

下は武道館で発表されたTV用の4コマ漫画です。

2007年8月19日武道館会場にて初出